シニアになっても色々な事にチャレンジ、自分探しはとても幸せで奇跡の時間です。日々体力の衰えを感じながらも今日出来る事を一つずつ積み重ねていきたいと思います

介護老人保健施設は入所者であふれている、日本の将来かなりやばい

こんばんは、暇爺です。

国の医療保険の拡大が続いていますが、その大きな要因は高齢化に伴う介護医療費の増大。

以前の勤務先の会長夫婦のこと、会長は病気で亡くなり、会長夫人は現在介護施設に入っています。

私は夫人の知人の立場で、現在も介護施設の緊急連絡先として登録されていますので、何かあれば介護施設から電話がかかってきます。

話しは3年前の在職中にさかのぼりますが、会長が軽い脳梗塞で入院しました。

会長夫人は10歳年下、普段は温厚な方をなのですが、異常に嫉妬深く、普段から主人である会長がいつも浮気をしていると妄想し暴力を振るっていました。

会長が入院するとすぐに問題が起こりました。

夫人は入院している病室を訪れて看病するどころか病気の会長に対して暴言や暴力的な行為をするようになりました。

会長夫妻は晩婚だったこともあり、子どもがおらず、いざという時にも面倒を見てくれる近親者もいません。

そこで仕方なく私が面倒をみることになったのです。

当然の事ながら、病院からは他の患者の迷惑や治療の妨げになると注意されたので、私は夫人の認知症の主治医に相談して、計画的かつ強制的に精神科のある認知症病院へ入院させることになりました。

夫人には嘘をついて病院まで連れて来たのですが、入院手続き中にちょっとした隙をみて逃げ出して、病院の玄関先でタクシーに乗り込むところでした。

すぐに看護師が気づき、あわてて医師と駆け付けて両脇を抱えて院内に連れ戻したが、夫人は狂乱状態、私を見つけ大声で「あなた!騙したわね、なんてことをするの!」。

その時に光景と大声が脳裏に焼き付き、入院中の会長への暴力の事を考えれば止むを得なかったとはいえ罪悪感も沸いてきます。

なぜ他人の私がこんな事を実行しなければならなかったのか、今でも割り切れない気持ちです。

夫人には親族もなく、その時は私しかいなかったので、仕方がなかったと自分に言い聞かせています。

その時から約2年が経過し精神科のある病院の継続入院が不可になり、現在の介護施設に転院することになったのです。

事前に介護タクシーを手配して病院から移転先の介護施設まで約30分、久しぶりに夫人と話しました。

夫人は正確に記憶している事と正しく記憶していない事がまだら模様、歩行器がないとまっすぐに移動できない状態でした。

強制的に精神病院に入れられたことは覚えており、どうしてあんなことをしたんだと感情的になる場面もありましたが、主人が病院で亡くなられた事は忘れて、お見舞いに来てくれないと嘆いていました。

転院先の介護施設に到着すると、まずに入院手続、医師の診察、その後は看護師とケースワーカーからの説明があり、緊急の場合の処置の範囲、心肺蘇生や人工呼吸器などの書類にサインをしました。

ここは、介護老人保健施設、いわゆる老健と呼ばれている施設で、当施設は現在100人以上が入所し、入所待機者もいるとのことです。

老健は「利用者の居宅における生活への復帰を目指した介護老人保健施設サービスを提供する」となっていますが、老健に一度入所し回復して元気になって退所する人がいるのでしょうか。甚だ疑問に感じました。

夫人の強い希望で部屋は一人部屋、入所費用は国が介護費用を負担しているので、1か月約12万円のみ。

施設内の共有フロアには30人ほどの入所者が会話をすることなく無気力でボーとして、自分が生きていることさえ認識できていない様に見えました。

アドラー心理学では、人を「行為」のレベルではなく、「存在」のレベルで見ることが重要だという。

つまり、入所者のように「存在」している状態であること、無事に「存在」していることが家族などの周囲の人の心の支えに役立っているということだ。

ケースワーカーに尋ねたところフロアの上と下にも同じような共有フロアーがたくさん入居者がいると教えてくれました。

夫人の入所先は介護老人保健施設、私は緊急連絡先として私が登録されているため、夫人の体調に変化や連絡事項があれば携帯電話が鳴ります。

夫人には弁護士の成年後見人がいるので金銭的な対応は必要ありませんが、数か月ごとの審査があり一定期間で施設を追い出されることもありますので、また引っ越しをしなければなりません。

私は、介護施設の一端を垣間見て、日本はこの先どうなるのかと思わずにはいられませんでした。

団塊の世代が75歳の後期高齢者になる2025年問題が控えていますが、4人に1人が75歳以上という超高齢社会。

男性の健康寿命は70歳前半だったと記憶していますので、高齢者の介護医療費が確実に増え続けます。

その反面で少子化が進み子どもの体力も低下が発表され、高齢者を支える人口も活力も減少の一途、果たして国が耐えきれるのだろうか。

改めてかなりやばい、ゆでガエル状態、分かつていながら放置されている状態だと思う。

ハンガリーでは、子育て支援策のひとつとして「子どもを4人産んだ女性は、一生、所得税をゼロにする」という政策が発表されました。

私たちは60歳を超えたら寝たきりにならないように筋力トレーニングに励み、自信の健康管理に責任を持つ。

政府は小さな政策を小出しにしないで、ハンガーのような大きなインセンティブとインパクトのある政策を打ち出してはどうだろうか。

発想力のない爺の頭で考えても全く解決策など浮かんでこない!

暇爺のつぶやきでした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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