高齢ドライバーの事故が多発していることもあり、自動車免許証を返納する高齢者が増えています。
警察庁は、高齢者ドライバーが免許返納などを気軽に相談できるように全国統一の専用ダイヤル「#8080(はればれ)」を開設をしています。
加齢に伴う身体機能の低下等のため、自動車等の安全な運転に不安のある高齢ドライバーやその家族の方からの相談に乗っています。
高齢になれば誰でも、体力はもとより運動神経も落ちてきますし、認知症のリスクも高まります。
もし、運転中に人身事故を起こしたら、被害者やその方のご家族、ご自分の親族など多くの人に迷惑をかけることになります。
長い人生で積み上げてきた大切な物を一瞬の内に吹き飛ばし、晩節を汚すことになります。
しかし、自家用車での移動が当然の生活をしていたシニアにとってはとても不便を感じることでしょう。
そこで、自家用車に代わる交通手段を調べてみました。
徒歩圏内は健康のためにも歩く
これまで、自家用車があることで歩いていける距離であってもすぐに車を使っていたのではないでしょうか。
便利が当たり前となり、車があることが当然、なければ不便と思い使ってしまうのが人間です。
例えば、スーパーマーケットへの買い物、最寄り駅までの送迎など常に車を使っていたことでしょう。
歩いて行き来できる距離を実際に歩いてみると色々な発見があり、新たな気付きがあるかもしれません。
また、体を使って歩くことは健康にも良いし認知症の予防になることが研究で解明されています。
免許を返納するとしばらく、不便を感じるかもしれませんが、慣れてくれば、きっと歩くことが楽しくなります。
バス、タクシーや電車を利用する
自宅の近くをバスが通っていれば、バスを使ってみてはいかがでしょうか。
関東エリアであれば、バスや電車を乗り継いで利用すればどこへでも行けるでしょう。
バスや電車は低料金で便利です。
タクシーは、バスや電車に比べれば割高ではありますが、自分で運転するよりも安全です。
また、自家用車のように維持費がかかりませんので、結果的に出費を減らすことができます。
自転車または電動自転車
お住いの周辺が平地であれば、「自転車」があれば楽です。
足腰の運動にもなって健康にも良いといえます。
また、自宅周辺に坂が多い場合は「電動自転車」が力を発揮してくれます。
私の自宅周辺は坂が多いことで知られている地域ですが、女性や高齢者が電動自転車でらくらく移動している姿を見かけます。
時々、電動自転車の前後に子どもを載せてスイスイと坂道を上がっていく姿を見かけます。
本来は自転車に人を乗せてはいけないのですが、乗せていても坂道でも楽に上ることができるのです。
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少しだけ自動車に似ているシニアカー
シニアカーをご存じでしょうか。
今年の夏に里帰りした時に高校時代の友人の母がこの「シニアカー」に乗っていました。
友人の母は、この年にちょうど米寿を迎えたところでしたが、大変元気で、近くに出来た釣り堀に誘われ、友人3人を引き連れていきました。
初めてシニアカーを見たときには、タイヤが4輪だつたので、4輪バイク?、バギー?と勘違いしたほどでした。
シニアカーは、充電することで電動にて動く車、その名は「ハンドル型電動車椅子」といいます。
でも、とても車いすのイメージではありません。
シニアカー、電動車椅子のスピードは、道路交通法で6 km/h までと定められています。
スピードの6 km/hは、おおよそ大人の早歩きに相当します。
まとめ
高齢者が自動車免許を返納した後の交通手段を調べてみました。
ご紹介した様にいくつかの移動手段が考えられます。
ますます高齢化が進み、これからも高齢者の移動手段がいろいろと研究開発されると思います。
特に地方では自動車がないと生活が困難な地域もあります。
車を運転しなくても、生活できる環境の高齢者は他の移動手段を使った方が無難だと感じています。