私は、会社勤めも後2年を残す歳になりました。
62歳シニアの幸爺、椎間板ヘルニア持ちです。
定年退職前に退職後のボケ防止、生きがいのため、そろそろ地域デビューの準備をしておこうかと考えています。
最近、胸中をよぎるのは「老後のお金の不安」、「体力の衰え」、「認知症」、「介護」などの老後の不安なキーワードばかりです。
希望系の言葉は少ししか浮かんできません。
これじゃだめだと心を改めて「前向き」、「希望」、「未来」、「若々しい」など前向きなキーワードを意識しようと思う今日この頃です。
リタイア後に「毎日が日曜日」となると、さすがにまずい、危険ですね。
ということで、仕事をリタイアした後、どんな生活をしようかと真剣に考えることが多くなりましたので、同世代の方の参考になればと記事にしたためました。
私は特別な趣味を持つていません。強いてあげれば、時々更新するこのブログくらいです。
引きこもれば認知症の不安
少し古い調査結果ですが、2012年に国立社会保障・人口問題研究所が実施した「地域の人とのつながりなどについて」のアンケート調査があります。
私は、まだ独り身ではありませんが、アンケート結果を見ると数年後の自分ではないかと愕然となり、不安がよぎります。
20 歳以上の人のなかで、ふだんの会話頻度(電話での会話を含む)が「2 週間に 1 回」以下となる人の割合は、2.1%(p.15 図表 IV-1)。しかし、ひとり暮らしの 65 歳以上の男性では、その割合が 16.7%であり(p.18 図表 IV-8)、社会的孤立が心配される。世代別にみると、20歳代から 50 歳代の人々は、9割以上が「毎日」会話をしている(p.15 図表 IV-1)。所得別にみると、65 歳未満、65 歳以上とも、所得が低いほど「毎日」会話をする人の割合は低くなっている(p.17 図表 IV-4)。
「引用元」生活と支え合いに関する調査
リタイア後のシニアが自宅に引きこもり、刺激がなくなると、認知症のリスクが高まることが報告されています。
アンケート結果では、人と会話する頻度が、2週間で1回以下のシニア男性が17%近くもいると報告されています。
地域にデビューしボランティアやサークルに参加して自ら刺激を求めて積極的に行動することが重要です。
高齢者は半数以上が働いているデータ
自宅に引きこもってる男性シニアが多い一方で積極的に働いているたくさんシニアもいます。
2017年の厚生労働省の「労働力調査」によると、65~69歳の男性では54.8%、半数以上の人が働いしているという結果が報告されています。
ちなみに、
60~64歳の男性では、79.1%
55~59歳の男性では、91.0%
65~69歳の男性では54.8%の結果から、平均寿命の延伸からリタイア後であっても、多くの男性が仕事をしています。
政府は「高齢者等の雇用の安定等に関する法律」を制定して民間企業に対して65歳までの雇用安定化を目指し、「定年制の廃止」「定年の引き上げ」、「雇用継続制度の導入」のうち、何れかを導入することを義務付けています。
今後、人手不足もあって高齢者の活躍の場が増えると思います。
第二の人生の考え方
リタイア後の計画は、定年退職前の今から準備しておけば、決して遅くはないと思います。
現役時代の仕事は給与を貰うために組織の一員として我慢していた部分も多々あります。
しかし、リタイア後の第二の人生を考えた時には、「やりたい事」と「やりたくない事」を選別し整理してこれからの方向性を決めるべきでしょう。
会社で重役まで務めた方の中にはリタイア後でも、地域で現役時代と同じ意識のまま行動して敬遠される人もいますので注意が必要です。
特に地域貢献やボランティア活動は、社会のため、人のための活動ですから、気持ちの切り替えが大切です。
最後に良い人生だったと思うためにも。
65歳でリタイアしたとしても、第二の人生は健康であれば20年近くあります。
起業して会社を経営することも、個人事業主として仕事を続けることも可能ですので、得意な事を生かしてやってみたい事業を立ち上げることも可能なのです。
今から地域デビューの準備をする
シニア女性はシニア男性に比べると社交的でお話好きな人が多いですよね。
女性の場合は、家族の代表として町内会などの地域の仕事で既に人間関係ができています。
また、子どもが小さい頃から、子どもに関する悩みや相談で地域の同世代の女性との人間関係もある程度は構築されています。
例え、女性が男性と同じように仕事をしていたとしても、近所、地域の方々とのコミュニケーションが既にあり、気軽にお話ができる間柄になっているケースが多いのです。
女性の寿命が男性をはるかに凌駕している要因でもあると思います。
私と同世代のシニア男性の場合、おおよそ地域とのやり取りは奥さんに任せ、会社関係のつながりしかない人も多いと思います。
リタイア後には会社のOBとの交流もあるでしょうが、そうした機会は限定的でしょう。
このように考えると、退職前に「地域とのつながりの準備」とか、「趣味をみつける」ことをしておくべきでしょう。
地域の道路わきの告知板やマンション住まいであれば掲示板に地域のイベントのお知らせが掲載されていますので、興味のあるものに参加してみましょう。
また、地域主催の「地域デビュー講座」が開催されていますので一度参加してみて概要を確認してみましょう。
私の住む地域では「新地域人応援講座」が開催されてていますが、開催が仕事がある平日の日中で12回コース、受講料は無料ですが、残念ながらまだ参加することはできません。
自分の名刺を作る
是非とも名刺を作りましょう。私は名刺を作りました。
個人事業主として仕事を続ける場合も、地域デビューしてボランティア活動をするにしても、名刺を作ってみてはいかがでしょうか。
PCで簡単に作ることができます。
名刺用紙は、名刺サイズにセパレートできるA4サイズの専用の用紙が少し大きな文具店には置いてあります。
現役時代の名刺の社名の位置には、個人事業主の方では仕事関係、ボランティア活動の方では活動内容、趣味などを印刷して、名刺の中央には大きいサイズで名前を入れ、名刺の下には携帯電話番号及びメールアドレスを入れれば、りっぱな名刺の出来上がりです。
手作りの名刺を地域デビュー講座で初めて会った方に渡しましょう。会話のきっかけとなります。
地域で人とのつながりが出来れば、仕事につながることもあります。
地域のためになって、感謝されつつ、収益が上がれば楽しいですよね。
充実した第二の人生になるのではないでしょうか。
できるだけスムーズに定年退職地に着陸するために
リタイア後に経済的に不安がある場合は、アルバイトなど仕事をすることで社会との接点を持つこともできます。
先日、ファミレスのすかいらーくが希望すればアルバイトとして75歳まで雇用することを発表しました。今後働く高齢者が増えることが予想されます。
経済的に不安があまりないシニアは、地域デビューしてボランティア活動やサークルに参加するのも選択肢の一つです。
例えば「地域とのつながりの準備」をしておくには、地方自治体が運営している「社会福祉協議会」が紹介している「ボランティア団体」を下調べておくと良いでしょう。
地方自治体もシニアの地域デビューに対応したプログラムを準備しているところがあります。
インターネットの検索窓から「地域 ボランティア」や「地域 サークル」を入力すれば、地域の団体情報を知ることができます。
例えば、私の住んでいる「横浜市青葉区」をインターネットで検索。
「横浜市青葉区 ボランティア」で検索すると、
上位に「横浜市青葉区社会福祉協議会・ボランティア案内」というタイトルのサイトが表示されます。
このサイトには、区内のボランティア団体やボランティア活動を行うにあたっての区の助成金申請の案内なども掲載されています。
私の地域のボランティア団体は40団体以上もありました。
この中から自分に合っていると思う地域のボランティア活動を調べれば良いのです。
また、私が住んでいる近くにある地区センターでは、子どもの学習支援のためのサポートボランティアを募集しています。
どの地域も少子高齢化の波が押し寄せ、「街づくり」、「防災・防犯」などいろいろな問題を抱えていて、興味をひかれるものも結構あるのではないでしょうか。
直接、ボランティア団体に問い合わせるのは少し抵抗がある方は、お住いの市区町村の福祉課、または社会福祉協議会に問い合わせれば、地域のボランティアについての多くの情報を得ることができます。
先日、迷子になった2歳児を救助した、78歳のスーパーボランティアの尾畠春夫さんには足元にも及ばないけど、自分でできる範囲のボランティア活動をすればよいと思います。
また、「横浜市青葉区 サークル」で検索すると、自分の趣味のヒントになるサークルがあります。
「青葉区民ポータルサイト – 団体管理メニュー – あおばみん」というサイトが6番目に表示されます。
このサイトには、多種多様なサークルが数百も案内されています。
例えば、
「英国式フラワーアレンジメント」
「初心者向け、地域にITを普及させる会」
「ダンスを楽しむ会」ハイキングを通じて健康増進
「音楽とお話で子育て支援」
「料理、パン、菓子作りサークル」
「カメラを使って写真を楽しむ会」
「古文書をとおして地域の歴史探究と埋蔵されている文書の発掘調査」
「混声コーラス」初心者さんOKのアマチュアオーケストラ!
「脳の活性化を目的とした、見守りつき通信教育」
「笑いの健康体操の主宰」
「デジタルカメラの愛好者の集い」
「中国語を楽しく学ぶ」
「年金受給者の為の健康趣味の会」
「認知症になっても安心して生活できるネットワーク作り」
「籐、竹、つる等の自然素材を使ってかご、アクセサリー等暮しを彩る作品作り」
などなど、少しマニアックなサークルまで、数や種類は上げればきりがありません。
シニア世代の男性にすれば、これまでかかわりが薄かった地域にデビューするとなると、それなりのプレッシャーも感じて少し勇気もいると思います。
しかし、地域デビューでも組織選びには注意が必要
最近はあまり聞かなくなりましたが、以前はシニアが地域デビューし、そこでも会社の上下関係と同じように先輩風を吹かせて周囲の人に嫌われるケースがありました。
会社組織のくせが抜けず、年下に対して上から目線となる人で、今では最も嫌われるパターンです。
自分より高齢の方が、ボランティア組織を牛耳っている場合もあります。
いざ地域デビューしても部下のようにこき使うケースだって考えられますが、御免こうむりたいものです。
そんなボランティア団体には入りたくないので、下調べの時に組織の運営状況まで十分に聞くなりして調べておきましょう。
入会する前に体験入会して組織の運営状況を確認してみましょう。
地域ボランティア、サークルは、みんな同じ立場であり、年齢差は関係なく、お互いに認め合って協力しなければ成り立たないと思います。
地域デビューのまとめ
まずは、現役の時から地域の人と接点を持つ努力をしておいた方が近道だと思います。
例えば、地域の飲食店や喫茶店、コンビニなどで軽いつながりをもっておくとスムーズです。
また、お酒が好きであれば、行きつけの居酒屋でも作っておけば良いでしょう。
そして、リタイア後に地域デビューをしてボランティアやサークル活動をすることは大変素晴らしいことです。
お世話になった社会や地域に対してできる自分のできる範囲で活動して還元すると、また新たな学びがあります。
ただし、自分より年齢の高い高齢者が牛耳っているボランティア組織に間違って入ってしまうと問題です。
初めて地域デビューして出鼻をくじかれると、以後のやる気も失せてしまうかもしれません。
そうならないためにもボランティア団体やサークル選びは慎重にすべきです。
まずは、市区町村の福祉課や社会福祉協議会から各ボランティア団体やサークルの組織運営などの情報を入手しておくことも重要です。
地域デビューのために定年退職前に以下のことをしておきましょう。
〇行きつけの飲食店や喫茶店を作っておく。
〇地域のイベントに参加してみる。
〇自分に合いそうなボランティア団体やサークル団体を探しておく。
〇できれば定年退職前にお気に入りのボランティアやサークルにトライアルで参加してみる。
今日はこの辺で、ではまた幸爺でした。