今日は、シニアの婚活について調べてみました。
最近、中高年の方の婚活が増えているそうです。
しかし、シニアの婚活では、トラブルも多く報告されていて、めでたしめでたしとなるケースはどうも少ないようです。
婚活をサポートする結婚相談所は、社会の高齢化に伴ってシニアの会員増に力をいれています。
インターネット広告には、恋愛マッチングサイト運営企業が「20代、30代の若い女性が高齢者の登録を増やして欲しいと希望しています」などと宣伝して、金融資産を持つ高齢者の心をつかもうと必死です。
これでは「婚活」ではなく若い女性の「パパ活」支援ですね。
さて、ある調査機関の調査では、シニアの婚活で最終的に結婚や再婚に至る確率は1%程度だそうです。
再婚しなくても、同棲や通い婚を入れればもう少し確率は上がるはずですが、それにとても低い数字です。
利用するシニアからすれば、残された人生を気心の知れた人と穏やかに暮らしたいと思うのは当然のことかもしれません。
しかし、現実はそんなに甘くないのです。
結婚相談所に登録すれば、簡単にパートナーが見つかり、結婚できるものでもないのです。
シニア婚活をする人は、配偶者に先立たれた方や離婚をした方が大半で、初婚の人は少ないといいます。
若い時は、子孫を残そうとする動物の本能から相手の性格を見極める余裕がなく、勢いで結婚をした人もいるのではないでしょうか。
63歳の私の立場からすると婚活で女性に求めるものは性的なものより、どちらかと言えば母性的な優しさや精神的な安定を求めているのではないかと思います。
下の棒グラフから男性の方がより強くパートナーを探していることもわかります。
その反面で女性は趣味などを一緒に楽しむパートナーを求めています。
更に男性は、同棲や恋人関係よりも「法的な結婚」を求めている人が多いこともわかります。
現在、私は子どもは独立し妻と二人暮らしですが、もし妻に先立たれたらと想像すると一気に不安や寂しさが募ります。
世間にも、そんな孤独なシニア男性が増えていると聞きます。
シニア男性の中には、妻と死別又は離別して一人暮らしになって、洗濯や料理、掃除などを家事が全くできない人が相当数いるそうです。
この様な背景からも男性は結婚を望む気持ちが強いのかもしれません。
また、男性は地域でのつながりも少なく、性質的に女性を独占したい気持ちが大きいものです。
十分な資産をお持ちのシニア男性であれば、例えお金目当ての女性であったとしても、パートナーが見つかる可能性は格段に高くなります。
世間知らずの非常識なシニア男性
前述した洗濯や料理などの家事ができないシニア男性は、相手の女性に求める条件も非常識で世間知らずの人が多い傾向があります。
つい笑ってしまいますが、結婚相手の希望条件が「年下の初婚の女性でなければ困る」、「20代の若い女性希望で子どもが欲しい」などの無理難題を提示する人もいるそうです。
中にはお金目当ての女性はいると思いますが、こんなシニア男性だと結婚は難しいでしょう。
還暦を超えたシニア男性の中には、子どもを欲しがる人もいて、自分が死んだ後のことなど、全く考えていない身勝手な考えといわざるを得ません。
また、運よく良い人が見つかったとしても、それぞれ数十年もお互い違った人生を歩んできた男女が、結婚して一緒に住み始めても、価値観の違いや生活習慣の違いが大きすぎて、相手に合わせるのはかなりの困難が伴います。
無理して同居や再婚しなくても、友達関係のままでいる選択肢もあると思います。
時々会って食事をしたり、悩みを相談できる関係でも良いのではないでしょうか。
結婚すれば、後々お互いの資産状況や家族の問題があり、どちらか一方が亡くなった時に遺産相続のトラブルが起こることも十分予想されます。
シニア男性のストーカーが増えている
シニア男性の中には、親や親族の勧めによってお見合い結婚をした過去を持つ人が一定数います。
というか、昔はお見合い結婚が主流でした。
そんなシニア男性は、少なからず恋愛経験がないとことにコンプレックスを持っていることがあり、「一生に一度は恋愛をしてみたい」気持ちがあるのです。
定年退職後に地域のボランティア団体やサークルに参加して、出会った女性にストーカー行為を繰り返す残念なシニアもいます。
実際にストーカーの10人に1人はシニアという調査データがあるのです。
サークルに参加したものの話し相手が見つからず孤立しているシニア男性に対して温かく話しかけてくれた女性に一方的に恋心を抱き、付きまとったケースも報告されています。
その女性が怖くなって遠ざかるとストーカー行為や誹謗中傷を繰り返すようになるとんでもない人もいます。
こんな事が多発すれば、女性は気軽に声をかけにくくなります。
悪徳な結婚相談所に注意
結婚相談所は、シニアや高齢者の年齢を50歳代から70歳代に設定しています。
当然の事かもしれませんが、多くの結婚相談所が若者と比較して資産が豊富なシニア層の婚活に力を入れています。
シニアの婚活が増えるに従い、国民生活センターへのトラブルの相談件数も急増しています。
主なトラブルの内容は、「自分が希望した条件に合う人を紹介してくれない」、「年齢に偽りがあった」など様々で結婚相談所を信用することが出来ないといった内容が大半です。
結婚相談所の中には、おとりの女性と組んで、シニア男性から紹介料を不当に得て詐欺行為を行っているところも報告されているので、注意が必要です。
また、結婚相談所を介して結婚を前提に交際を始めたが、二人のマンションの購入資金の立て替えを懇願され、詐欺にあった例も報告されています。
シニア男性の婚活は、結婚したいという気持ちを逆手にとられて被害に合うケースが増えていますので、焦らずに慎重にすすめましょう。
65歳以上では、結婚や再婚の確率は1%というデータもある通り、婚姻して法的に結ばれなくても、同棲やお付き合いの方が精神的な負担が軽減されるということですね。
ひとつ屋根の下で一緒に暮らさないで、いわゆる「通い婚」が増えているようです。
地方自治体が婚活イベントを主催する
高齢になってから、遠方の方を紹介されても、会うことがままなりませんし、お付き合いは難しい部分があります。
やはり、遠くの人より近くの人といいますから、お住いの地方自治体が中高年向けに婚活イベントを企画、開催してくれれば参加者も費用面で助かります。
地方自治体主催者であれば、詐欺にあうこともないでしょう。
ただし、知り合った女性から詐欺被害を受ける可能性はありますので注意は必要です。
結婚やお付き合いに発展しなくても、地域に異性の知り合いが増えることで少しでも孤独から解放されるのではないでしょうか。
地方自治体の今後の活動に期待しています。
まとめ
人生100時代が目前になって、元気な高齢者が急増しています。
65歳で定年退職しても、その後の第二の人生は20年以上もあります。
妻に先立たれたり、離婚したシニア男性は、以後どのように生きていくのか、とても重要な問題です。
パートナーが欲しいと思っても、直ぐに得られるものではありません。
シニア婚活の支援を全面にだしている結婚相談所もありますが、会員になれば、すぐにパートナーが見つかるものでもありません。
焦るあまり、詐欺行為によって被害を受けるシニア男性も増えています。
大切な資産を詐欺行為をあって失うことは避けなければなりません。
決して焦らずに慎重に取り組む必要があります。