年配の夫婦の中には、コミュニケーションに苦労している人も多いのではないでしょうか。
私もその一人ですが、そのままの放置状態では夫婦仲に亀裂が生じますので、今回はコミュニケーションを促進する方法について記事にしました。
年を取ると、夫婦お互いに性格が変わることもあります。また気難しくなったり、急に感情を爆発させたりすることがあります。
私の場合、朝起きて、妻がとげとげしく感じることがあります。気分を害している原因がわからないことも多いです。
「どうしてそんなにイライラとしているの?」
夫がこんな言葉をかけたなら妻は更に機嫌を損ねて夫に対しての暴言が過熱するでしょう。
イライラしている原因は夫にある可能性もあります。言葉や行動を慎重に選ぶ必要があります。
まず妻のイライラ原因をすぐに聞くべきではありません。
妻のイライラの原因が夫にある場合は怒りに火を注ぐことになります。例えば、昔の夫の言動、老後資金の不安、夫が家事を全くしない、など様々な理由があります。
夫は昔の事だと忘れたつもりでいても、妻は夫の過去の言動を忘れることはありません。その事が時々よみがえりイライラしていることもあります。
例え今、夫が心を入れ換えて妻に尽くしていても、昔から夫が積み上げたマイナスポイントは減ることはありません。マイナスポイントは増えるのみで減らないのです。
私の経験から夫が昔の事で今更などと思ったら逆効果。妻は別の生き物だと思ってあきらめましょう。
夫が妻と上手くコミュニケーションを取るためには、妻の性格を理解し、対応することが大切です。
過去の言動が原因で妻と口喧嘩
次の会話は私と妻の口喧嘩の会話内容です。
夫: なんでいつまでも昔のことを引きずるんだよ!もう過去のことは忘れろって言ってるじゃないか。
妻: 忘れるって簡単なことじゃないわよ!あなたの言動は私の心に深い傷を残したんだから、それを無かったことにできないわ。
夫: でもそれは昔のことだろう?僕は変わったんだから、もう同じ過ちは犯さないって謝ったじゃないか。
妻: 本当に変わったのなら、証明してよ。ただ言葉だけじゃ私は信じられないわ。私が傷ついた過去の出来事を乗り越えるのは簡単じゃないのよ。
夫: だからどうしたらいいんだ?どうやったら君が許してくれるんだ?
妻: もう一度話し合って、私の気持ちを聞いてほしいの。私が抱えている感情を理解してくれるなら、少しずつ許せるかもしれないわ。
夫: でも、何度も話し合ってきたじゃないか。もう話すことがないと思ってたよ。
妻: それが問題なのよ!あなたは話し合うことを避けてきたの。過去の問題を無かったことにすることで、私の感情を無視してきたんだもの。
夫: ごめん、それが君を傷つけていたなんて思ってなかったよ。
妻: でも今、そのことに気付いてくれたのなら、私たちは進めるわ。ただし、私の感情を軽んじないでほしいの。過去の出来事を忘れるのは簡単なことじゃないし、私たちの関係を修復するには時間がかかるわ。
夫: 分かったよ、もっと話し合って、君の感情に向き合うようにするよ。君が許してくれるまで、諦めないから。
以上のような妻との会話は何度となくしてきました。これからも繰り返すだろうと覚悟していますが、
こちらが妻に対してしつこいなどと怒ってしまえば夫婦仲はさらに険悪になります。なので夫は根気強く、粘り強く対応するしかすべはありません。
コミュニケーションを促進する方法
現在の行動を共有する
妻が現在行っている行動を共有してみましょう。
例えば、掃除や皿洗いをしていたら、夫も一緒に始め、行動を共有することです。共に行動することで共感が生まれやすくなり妻のイライラも少し収まっていくかもしれません。
また、夫婦で趣味や興味を共有することも大切です。共通の話題があれば、コミュニケーションが生まれやすくなります。例えば、同じ本を読んで感想をシェアしたり、趣味を共有したりすることで、お互いを理解しやすくなります。ちなみに妻は絵本作家を目指していますが、先日読み終えた宮沢賢治の「よだかの星」を借りて私も読み、世の中の弱い者いじめの話でお互いに感じていることを話し合いました。
妻の話に耳を傾ける
妻が話をするときは、途中で口を挟まず最後までしっかりと聞きましょう。女性は話が長い傾向があるのでうんざり感も湧いてきますが、妻が話をしている時は相づちを打ちながら「うんうん」、「その通りだよ」、「わかるわかる」などと共感してあげることが重要。コミュニケーションがよりスムーズになります。少し忍耐力も必要ですが、夫婦円満のためにはたゆまない努力も必要です。
夫はリラックスした状態で話をする
夫は落ち着いた状態で話をすることが大切です。妻のイライラに同調した状態で話をすると、意見がぶつかり合ってしまいます。妻の話には相づちを入れながらリラックスした状態で話をすることで、妻は自分の意見を真剣に聞いてくれていると感じるとイライラも収まっていきます。
感謝の気持ちを示す
妻には感謝の気持ちを示すことが大切です。例えば、料理を作ってくれたり、掃除をしてくれたりしたときには、「いつも美味しい料理ありがとう」、「今日のパスタは特別に旨い」、「いつも綺麗にしてくれてありがとう」、「いつもありがとう、感謝しているよ」など感謝の気持ちを伝えることです。感謝することで、相手に対する思いやりが生まれ、コミュニケーションもスムーズになります。
一緒に楽しい時間を過ごす
私の場合、妻から料理や掃除を手伝ってと言われることが多く、すぐに快く手伝うことにしています。全てが本心ではありませんが、これも家庭の雰囲気を悪化させないために重要なことです。
例えばパソコン操作をしている私に、いつでも容赦なく手伝ってのサポートの声がかかります。どうしても手が離せない時は、「すぐに一区切りつくから、10分待って!」などコミュニケーションを取るようにしています。無視は絶対にNGですよ。
夫婦の趣味が同じであれば、例えば、映画を見たり、音楽を聴いたり、一緒に料理をしたりすると共感が生まれ、楽しい時間を過ごすことで、ストレスが解消され、コミュニケーションが円滑になります。
また、一緒に散歩や買い物に出かけるのも良いです。わが家にはペットの犬がいますが、時々散歩ついでに買い物をします。妻から誘われることが多いのですが、多少きつくても喜んでお供するようにしています。散歩は良い運動になるため、ストレスの解消や健康のために良いです。お散歩の後は妻もご機嫌です。
車をお持ちの方はドライブに出かければ、新しい体験をすることもできますし、一緒に旅行に出かけることで、新しい地域文化にも触れることもできます。
まとめ
妻は夫の過去の問題発言や行動を忘れることはありません。そのことを軽んじていると妻のイライラにつながることがあります。夫は妻のイライラに対して同調せずに落ち着き冷静に対応することが重要です。
また年配夫婦のコミュニケーションには、加齢による性格の変化が影響することがあります。しかし、一緒に楽しい時間を過ごし、趣味や興味を共有し、お互いの意見や気持ちを共有することでコミュニケーションを促進することができます。
夫は妻の事を理解することが大切です。男性と女性は別の生き物、くらいの気持ちで対応しましょう。
妻と話す時間を設けることで、妻の気持ちや意見を聞くことができます。また、妻の好きなことに興味を持つことも大切です。妻が喜ぶことに一緒になって喜ぶことで、コミュニケーションが生まれやすくなります。