私はシニアではない!60代の男女の9割
2017年8月に博報堂新しい文化研究所が行った意識調査で、60代男女の9割が「シニアと呼ばれたくない」と回答したそうです。
まさか、こんなにシニアと呼ばれたくないという人がいたとは意外で正直びっくしました。
私は現在62歳ですけど、シニアと呼ばれても全く抵抗ありません。
その証拠にブログタイトルも「シニア世代~ 」としておりますので。
60代、70代で自分をシニアと思ってない方は、「シニア割引」に、無関心、無頓着、無反応と三拍子そろって、せっかくのシニア対象の割引を見逃している可能性があるのでは?
例え、自分はシニアではないと思っている方も、 60歳を過ぎたらキーワード「シニア割」を見かけた時には、すぐに関心を示して反応するように心がけましょう。
調べてみると、世の中には、多くのシニア割が出回っています。
乗り物、食べ物、入場料、買い物など、提供サイドも需要の喚起のためか、多くのジャンルでシニア割が準備されているので、少しでも安く利用しましょう。
ということで、飛行機のシニア割について調べてみました。
他のシニア割と比べても割引の金額が一番大きいのが、なんといっても「航空券のシニア割」です。
2018年の各航空会社のシニア割の内容と、運賃比較をしてみました。
航空会社各社によってシニア割の内容が異なっていますので注意が必要です。
60歳以上からと65歳以上の2種類のシニア割を準備している航空会社もありますが、概ね65歳以上からの割引率が高くなっています。
まずは、65歳以上のシニア割から。
2018年版65歳以上の国内航空券のシニア割引
搭乗の当日に空席がある場合のみ、65歳以上のシニアが対象となる「ANA」と「JAL」、そして「AIRDO」のシニア割。
ANA(全日空)
「シニア割の名称」
スマートシニア空割
「シニア割の対象者」
65歳以上のANAマイレージクラブ会員又はANAカード会員のみが対象。
ANAマイレージクラブには入会費・年会費無料、クレジット機能なしもあり。
こちらから、「ANAマイレージクラブのご案内」
「シニア割の内容」
区間 | 通常期 | 通常期9/1-10/27 | ピーク期 |
東京=札幌 | 15,700 円 | 15,700円 | 18,700円 |
東京=大阪 | 9,700円 | 9,700円 | 10,700円 |
東京=福岡 | 15,700 円 | 15,700 円 | 18,700円 |
東京=沖縄 | 15,700円 | 15,700円 | 18,700円 |
「シニア割の特徴」
出発当日に空席がある場合のみ申し込み可。
当日0:00~出発時刻の20分前までの予約申し込み可。
搭乗当日のみ予約および運賃照会が可能。
事前の空席照会は不可。
空席待ち不可
「注意事項」
ANAマイレージクラブカード又はANAカードに「生年月日確認登録」を済ませていないと予約も不可。
年齢を証明する公的な書類を提示すれば「生年月日確認登録」はANA国内線航空カウンターでも可能。「公的な書類とは」
「セールスポイント」
カード所有が前提であるが搭乗当日の0時から予約可能。
JAL(日本航空)
「シニア割の名称」
当日シルバー割引
「シニア割の対象者」
65歳以上の方(公的な書類の提示が必要)
公的な書類はこちら「公的な書類」
「シニア割の内容」
区間 | 期間Ⅰ | 期間Ⅱ |
東京=札幌 | 15,200円 | 18,200円 |
東京=大阪 | 9,500円 | 10,500円 |
東京=福岡 | 15,200円 | 18,200円 |
東京=沖縄 | 15,200円 | 18,200円 |
期間Ⅰ:4/1-6/30、9/1-10/26
期間Ⅱ:3/31、7/1-8/31
「シニア割の特徴」
当日に出発の空港で空席がある場合のみ利用可。
ANAは当日の予約が可能だが、JAL、AIRDOは当日予約も不可。
「注意事項」
電話やインターネットによる事前予約は不可。
出発当日JALのカウンターにて空席がある場合のみ受付。
「セールスポイント」
65歳以上であれば誰でも対象、ANAより若干割安。
AIR DO
「シニア割の名称」
当日シニア65
「シニア割の対象者」
65歳以上の方(公的な書類の提示が必要)
公的な書類はこちら 公的な書類
「シニア割の内容」
AIRDOの運賃は全線一律に設定されている。
区間 | 運賃 | 期間 |
全路線一律 | 12,800円 | 2018年10月28日~2018年12月13日 |
全路線一律 | 16,000円 | 2018年12月14日~2019年1月6日 |
全路線一律 | 12,800円 | 2019年1月7日~2019年3月14日 |
全路線一律 | 16,000円 | 2019年3月15日~2019年3月30日 |
通常期(10月28日~12月13日及び1月7日~3月14日)東京=新千歳12,800円
ピーク期(12月14日~1月6日及び3月15日~3月30日)東京=新千歳16,000円
「シニア割の特徴」
全路線運賃一律。
当日に出発の空港で空席がある場合のみ利用できる。ANAは当日予約が可能だがJALとAIRDOは当日予約不可。
「注意事項」
電話やインターネットによる事前予約は不可。
出発当日AIRDOのカウンターにて空席がある場合のみ利用可。
「セールスポイント」
便数、発着区間が限定的だがANA、JALよりも割安。
スターフライヤー
「シニア割の名称」
スターシニア
「シニア割の対象者」
65歳以上の方(公的な書類の提示が必要)
公的な書類とは(健康保険証、運転免許証、パスポート等)もしくは他航空会社のシルバー会員証(コピー不可)
「シニア割の内容」
時期や区間によって運賃が変動する。
例えば東京=福岡では以下の通りである。
通常期(4月1日~6月30日及び9月1日~10月23日)
東京=福岡15,600円
ピーク期➀(3月25日~3月31日、7月1日~8月2日、8月27日~8月31日)
東京=福岡17,600円
ピーク期②(8月3日~8月26日)
東京=福岡18,600円
「シニア割の特徴」
電話、インターネットでの予約が可能。
予約の変更は不可、出発当日に予約便より前の便に空席がある場合は変更可能。
「注意事項」
予約の変更は不可。
「セールスポイント」
長期の予約が可能。
例えば、本日10月12日であるが2019年3月30日まで予約可能。
ただし長期予約「そら旅」シリーズがあり「スターシニア」よりも割安によりなるケースもある。
予約変更は不可能、キャンセル料金が発生。
飛行区間により、
便出発時刻まで2000円〜3000円
便出発時刻以後は4000円〜6000円
スターフライヤー「スターシニア」のキャンセル料金は、便出発時刻後にはほぼ全額の支払義務があるスカイマークエアラインの「シニアメイト1」と比べるとかなり良心的。
シニア割比較 ANA、JAL、AIRDO
AIR DOは札幌に本社を置く航空会社、ANA、JALと比較した。
AIRDOには、東京羽田発で比較できる路線がないため、羽田→新千歳で比較した。
通常期とピーク期は各航空各社で期間が異なるため要確認。
航空会社/区間 | 通常期 | ピーク期 |
ANA/羽田=札幌 | 15,700円 | 18,700円 |
JAL/羽田=札幌 | 15,200円 | 18,200円 |
AIRDO/羽田=新千歳 | 12,800円 | 16,000円 |
※区間はAIRDOは新千歳、ANAとJALは札幌で比較
AIRDDOは東京からは東京=新千歳の空路のみであるが、大手航空各社に比較しても2000円以上割安。
シニア割比較 ANA、JAL、スターフライヤー
スターフライヤーは北九州に本拠地を置く航空会社、ANA、JALと比較した。
通常期とピーク期は各航空各社で期間が異なるため要確認。
航空会社/区間 | 通常期 | ピーク期 |
ANA/羽田=福岡 | 15,700円 | 18,700円 |
JAL/羽田=福岡 | 15,200円 | 18,200円 |
スターフライヤー/羽田=福岡 | 15,600円 | 17,600円~18,600円 |
スターフライヤーは長期予約が可能である反面、運賃は少し高めである。計画的に旅行するならスターフライヤーが安心かもしれない。
2018年版80歳以上の国内航空券のシニア割引
スカイマーク エアラインズ
「シニア割の名称」
シニアメイト1
「シニア割の対象者」
60歳以上の方(公的な書類の提示が必要)
公的な書類とは(健康保険証、運転免許証、パスポート等)
「シニア割の内容」
空席状況に応じて運賃変動。
東京⇒福岡の区間では、「10,000円~16,000円」の範囲で変動。
例:通常運賃が23,190円 ⇒ シニアメイト1では14,590円。
予約日や出発便によっては、「いま得」や「たす得」の方が割安になる。
「シニア割の特徴」
搭乗日前日(朝7時)~搭乗日当日まで、インターネットでの予約が可能。
「注意事項」
販売座席数の制限あり空席状況に応じて運賃変動する。
予約日や出発便によっては、「いま得」や「たす得」の方が割安になる。
予約の変更は不可。
搭乗予定便の出発時刻後は払戻不可、ほぼ全額支払い。
AIRDO
「シニア割の名称」
DOシニア60
「シニア割の対象者」
60歳以上の方(公的な書類の提示が必要)
公的な書類とは(健康保険証、運転免許証、パスポート等)もしくは他航空会社のシルバー会員証(コピー不可)
「シニア割の内容」
東京=札幌20,49円
「シニア割の特徴」
搭乗日の2ヶ月前からインターネット予約可。
同一区間であれば変更可。
区間の変更は不可。
キャンセル料は予約便出発前であればかからない、予約便出発後は6,000円。
「セールスポイント」
搭乗日の2ヶ月前からインターネット予約可。
キャンセル料は予約便出発前であれば支払い不要、予約便出発後では6,000円。
「注意事項」
「DOシニア60」は割引率が低く、早めに予約可能であれば「AIRDOスペシャル」や「DOバリュー」の方が「DOシニア60」よりも割安。
まとめ
航空大手のANAとJALともにシニア割は当日空席がある場合に限り搭乗できることがわった。
シニア割は計画的に旅行する場合には長期予約が可能なスターフライヤーがおすすめだが、東京発は福岡行きの便しかない不便さがある。
ANAやJALを利用するなら、定年退職後に時間に縛られなくなって、行先の候補をいくつか絞って計画しておき、当日空港で空席の状況によって決める方法もあると思った。
これまで、ずっと時間に追われてきた人生、案外こんな気楽な旅も楽しいと思う。
いや、時間に厳格な日本人シニアにはそんな旅はかえってストレスがたまるかもしれない。
今度、急な出張や里帰りがあったら利用してみようかな。まだ、65歳には満たないので、スターフライヤーの「スターシニア」あたりを試してみたい。
それでは、幸爺でした。